2019/09/18

工法のいろいろ

 
 
その辺の橋や道路の構造を見ていても種類がたくさんあるのがわかります
奇抜な見た目の構造物は工法も独特で、そんな工法あり?とつっこんでしまいたくなるものも多いです。
最近業務で登場したポンツーン工法は、上部を別に陸で作りその後船台に乗せて運び下部の上に乗せて完成させる作り方でした。

 


先日、以前当社で設計したグランドアンカー土留め壁工法の施工実績を確認するため、奈良の山奥にいきました。
グランドアンカー土留め壁は斜面を切ってコンクリートで壁を作り、アンカーを斜めに打ち斜面と定着させて出来上がります。大掛かりに山を切り開かなくても、橋脚の足場の面積を切るだけで橋が建てられます。計画当初は結構画期的な工法だったらしいです。ではよく見かける工法ですが、約20年前に当社が奈良で初めて設計し、それからだんだんと普及していった背景があります。
現場に実績調査に行くと、今も山奥で健全な状態で建っていました。
 
 
 
こんな山の中でさえいろいろ工法を工夫して橋は建てられます。
山の斜面に沿ってどんどん道路が造られ、山からキノコが生えているような感覚で橋脚が何本も建っています。
写真の端に見えていますが、洗濯ばさみのような形の橋もありました。実際にこの橋を通ってみると、洗濯ばさみの上部分しか見えずそこが外側に向かって反っているように見えるので、倒れていきそうな不思議な感覚になりました。高さがある分とても怖いです。
 
観光地のこの構造物はこういう工法で作られたんだな、近所にある橋や道路はこの形式で作られているな、とそんな見方も楽しいと思います。
いろいろな構造物があり、たくさん工法があるのは、人間が環境に合わせて暮らしを豊かにしようとしてきた証だと思います。土木ってよく考えられていて、奥が深いなぁと思う今日この頃です。
当社は社会普及整備や災害にも対応しています。
 
原稿作成:計画設計部、編集:広報委員会
 

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