2019/09/11

浸水対策

 
今年はあまり梅雨らしくない日が続いたかと思えば、台風の影響による梅雨前線の活発化で突然の大雨。そして、梅雨が明けてもまだまだ油断ができないのが、夏場に多く発生する「局地的豪雨」です
 これは地球温暖化が要因と言われており、最近よく耳にする土砂災害や家屋の浸水、道路の冠水などの被害を引き起こします。
そこで最近、私たちの業務も大雨からの被害を軽減する浸水対策が増えてます。
浸水対策とは、簡易なものであれば土嚢や止水板ですが、道路面に降った雨水を地中に浸透させる透水性舗装、公園や学校の地盤面下を有効利用した雨水貯留施設、土地に余裕があれば調整池の設置、など色々あります。
 

調整池といえば、埼玉県の首都圏外郭放水路は壮大な地下神殿の雰気があり、テレビ番組や映画のロケ地として有名です。
地下にこんな巨大な空間があるなんて、まるでSF小説にでてくる地底人が実在するかのような異空間です。
この施設の見学ツアーは人気があるとのことですので、ぜひ見学に行って見てください。

たちが計画するのは、もう少し小規模な施設です。
過去に浸水被害が発生している市街地が多いため、主に学校内のグラウンドや公園内の地表面や地面下に計画します。
面貯留施設はグラウンドや公園などが周辺の土地より少し低くなっていて、雨水を溜めやすい形状になっています
 
 
雨水をためる貯留施設は、コンクリート製やプラスチック製の工場製作品の貯留槽や、現場でコンクリートを流し固めて作る貯留槽など種類も様々あります。
地下空間に雨水を溜めるタイプの施設は、工事中以外ほとんど見る機会はないと思いますが、地下構造物はこのようになっています。
 
この仕事につくまで、地面の下にこんなに大きな構造物があるなんて考えもしませんでしたが、最近は工事車両を見かけると何を造っているのか、つい足を止めてじっと見入ってしまいます。(作業員の方には不審がられますが・・・)
見慣れた街も子供のころに返って、いろいろなものに興味を持ってみると違う景色が見えてくると思います。
 
原稿作成:水工環境部、編集:広報委員会】 
 

 



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