2021/03/09

急傾斜地や山奥でのボーリング資材の搬入


毎年、雨が多い時期になると、大雨の影響で斜面が崩れたニュースや、実際に斜面がブルーシートで覆われている様子をよく見かけるようになります。



私が所属する地盤調査部では、そのような地すべりが起こりそうな場所や起こってしまった場合に、その対策や原因を調査する仕事を行っています。
調査の方法として実際に地面に穴を掘って地質を調べるボーリング調査を行うことがあります。
災害関係以外にも、新しく建物を建てる場合や、トンネルを掘る際にも地面の強度を調べるためにボーリング調査が行われます。



ボーリング調査を行うためには調査に使用する機材を調査位置まで運ぶ「搬入」をする必要があります。
調査地点が平坦でトラックを横付けできるような場所であれば、特に大きな問題はないのですが、そんな場所で調査することは多くありません。足場の悪い場所や急傾斜の山奥で調査を行うこともあります。そのような場所に、重いもので300kg以上もあるボーリングマシンやポンプ等の機材を運び込み、設置する作業はとても大変です。一つの搬入方法として、大きな機材を分解し、モノレールに乗せて運ぶこともあります。



モノレールの設置さえ厳しい特殊な現場では、ビルの建設に使うような大型クレーンを使うこともありました。
急傾斜地や山奥でボーリング調査を行っている様子を見ることは、極めて稀であると思いますが、もし見かけることがあれば、どのように「搬入」したのか想像して頂ければと思います。

【原稿作成:地盤調査部、編集:広報委員会】

0 件のコメント:

コメントを投稿