2015/04/09

地籍調査?

広報委員会です。
突然ですが皆さん地籍調査ってご存知ですか? 
一筆ごとの土地の所有者、地番、地目を調査して境界の位置と面積を測量する調査のことなんですが、今現在(平成26年3月調べ)地籍調査が完了しているのは全国で51%、近畿では20%以下という状態です。
それはつまり? 
地籍調査の進んでいない地域では今も、地租改正時に作られた地図を使っているということになります。
地租改正って1873年ごろ、つまり140年以上前に描かれたものですからその精度はかなり低く、地域によっては位置形状を知る参考程度にもならない地図が存在しているといった状態です。
地籍調査が完了している土地では、隣人との境界が明確になり、また災害時などの復旧にも役立ち、面積もかなり正確な値になります。
『ではなぜ地籍調査は進まないのか。』
地籍調査は1951年から始まっていますが、未だ進捗率は全国で51%程度です。
理由は様々あるのですが、一つは事業主体が各自治体に委ねられているにも関わらず、実際に事業に携わる職員の数が足りていない、そういったケースも少なくないようです。
そこで平成24年、職員の負担を軽減する事を目的とした『国土調査法 第10条第2項』所謂【2項委託】が定められました。
これは事業の一部ないし全部を委託者に委ね、各自治体職員の負担を軽減するといったものであります。
弊社では平成26年度事業として、奈良県下において上記2項委託を受託し、先頃事業を完了いたしました。
今後もこの分野においてあらゆるケースに対応出来るべく努力していきたいと考えています。
(広報委員:木村)