2023/11/14

新技術を使用した測量、横から見るか?上から見るか?

 



■様々なものが進化する世の中、測量業界でも進化を感じられることがあります。今回は測量の進化についてお話したいと思います。

従来の測量法

 下部写真の様に従来の測量の成果は二次元でした

(従来の測量:平面図及び横断図)

現在の測量

 技術の革新に伴い、測量の成果は二次元から三次元へと進化しています。

(上空写真)

シードコンサルタントの強み

 私たちシードコンサルタントでも測量機器の更新を行い、UAV写真測量、UAVレーザー測量、UAVサーモカメラ、地上型レーザースキャナ、バックパック型3Dレーザースキャナでの測量も実施しています。

(UAVサーモカメラでの測量成果)

バックパック型3Dレーザースキャナについて
 測量する場所によっては、木々が生い茂っているところ・屋根の下など上空視通を確保出来ないところ等もあります。そのような上空視界が確保できない現場で使用するのがバックパック型3Dレーザースキャナです。(以下バックパックと称します)

 バックパックを使用することで上空視界を確保出来ない現場でも3D化することが可能です。

(バックパック型3Dレーザースキャナでの測量成果)

(バックパック型3Dレーザースキャナ使用風景)

より素晴らしいデータを。

 今回ご紹介したように従来の測量成果は二次元であったものが、技術の進化に伴い3次元になってきています。これにより、より具体的・より細かいデータの取得が可能になっています。

 従来の測量技術では不可能であったものが技術の進歩により実現可能になり、素晴らしいデータを提供出来ると思います。

やりがい

 私は今年で入社2年目とまだまだ未熟ではありますが、出来なかったことを学び自分のものに出来た時にやりがいを感じます。

 例えば、今回ご紹介したバックパックやドローンを使用する機会も増えており、実際にこれらの機械を扱いながら観測の方法や注意点等学び、一つの3Dデータを作成した時はとてもやりがいを感じました。

 これからも多くの新技術に触れ、進歩していきたいと思います。

(作成した3Dデータ)

2023/09/28

ご当地マンホールをご存じですか?

 (大阪・関西万博デザインマンホール蓋)
ご当地マンホールをご存じですか?
 ご当地マンホール(デザインマンホール)とは、地域の観光名所や特産品などが描かれたマンホール蓋のことで、中にはカラーのものもあります。近年では万博などのイベントや、ポケモンなどのキャラクターがデザインされたご当地マンホールも全国各地で設置されているので、一度はご覧になられた人もいるかと思います。

(滋賀県草津市のご当地マンホール。草津追分の道標が描かれてます)

マンホールカードもあります
 また、ご当地マンホールのデザインの由来や設置時期などが書かれたマンホールカードがGKP(下水道広報プラットホーム)より発行されており、全国の市役所や上下水道局、観光案内所等で受け取ることができます。
(先輩に頂いたものと筆者が貰ったマンホールカード。裏面にはデザインの由来と設置時期が書いてある)

■外出や旅行の際に!
 ご当地マンホールは全国津々浦々に設置されているので、外出した際はマンホールに目を向けてみてはいかがでしょうか。






いざという時の為に「消防訓練」

 

9月1日は何の日?・・・防災の日!

 1923年に発生した関東大震災にちなみ91日は「防災の日」とされています。 

 当社でも91日に消防訓練を行い、社員で構成されている「自衛消防組織」の役割や「消火器」等の消防設備の性能や使用方法について改めて確認を行いました。


(消防訓練風景)

消防設備の動作確認
 講義の中で各消防設備について知識を得た後は、実物を確認・操作してみる事が非常に重要です。今回の消防訓練では消火器・火災報知器・排煙装置・防火扉等の操作を実践体験しました。実際に消火器を持ってみるとその重さと取り回しの悪さに衝撃を受けました・・・
 
(排煙装置の動作確認 簡単な操作でも真剣に訓練を行う)

(消火器の確認 噴出時間は概ね10秒~20秒)

(防火扉の開閉確認 意外とコツが必要)


■万が一の時も咄嗟に行動できる為に

 災害発生時に社員一人ひとりが迷い無く行動出来るようになる為には今回の様な訓練や安全教育の実施が重要と考えています。平常時から出来る事を行い、安全・安心な職場環境作りをすすめて参ります。


2023/06/06

実録!歩道橋補修設計の現地調査

 

■歩道橋の補修設計

 街を歩いていると目にすることがある横断歩道橋ですが、よく、塗装が劣化していて錆付いている様子を見たことないでしょうか。その際、「塗装し直せばいいのに」「危なくないのか」など感じることもあるかもしれません。私たちコンサルタントはそんな状態の横断歩道橋の補修設計も行っています。今回は補修設計を行う為に、現地でどの様な調査を行っているのかを実例を元に紹介します。


■歩道橋の表も裏も!

横断歩道橋の点検といっても普段歩いている部分を見て回るだけでは実際の状態は分かりません。点検を行うのは普段歩いているときに見えない部分である歩道橋の裏側も含めて行います。そのため、道路の一部を規制して高所作業車を使い、歩道橋の裏側を点検します。裏側を確認すると同時に路面のある上側でも歩道橋の図面を作成する為の寸法を測ります。

これらの作業で集めたデータが図面に反映される為、この点検業務は非常に重要な作業となります。


■損傷箇所の確認・補修提案

 実際に点検して確認できた損傷を一部紹介します。歩道橋に設置されている排水管なのですが、腐食が進行してしまい孔が空いている状態です。こうしたものを取り換える、補修する為の点検が今回の現地調査の意味となりますこの結果を踏まえて補修の方法や材質を提案するというのが補修設計の流れとなっています。


安全・安心な100年間を目指して!

今回ご紹介した歩道橋の点検と補修設計は、共用100年を目標に構造物が残るよう・事故が起こらないようにする重要な仕事です。

街の中にある横断歩道橋に限らず、さまざまな構造物はこういった点検や補修設計、補修工事によって維持されています。中々見る機会がないと思いますがこういった現場を見たときは街がよくなっていくなと思いながら見て頂ければ幸いです。




2023/03/14

「縁の下のさらに下」

 ■「縁の下の力持ち」という諺をご存じですか?

広辞苑では、「人に知られないが、陰で努力・苦労すること。また、その人。」とあります。この諺の表す「縁」とは、元々は「椽」という字で、訓読みでは「たるき」と読み、「家の要となる部分を支える頑丈な柱」の事です。

けれども、要を支える椽だけでは家を建てることは出来ません。要以外の場所を支える柱や、それらを更に支える家の土台等も必要です。

つまり、縁の下の力持ちとは、家を支えている椽を見えないところで助けるもの。それを人に例えて使われている言葉なのです。

しかし、その椽の下で支えるものを更に支えているものがあります。それが私たち地盤調査部が調査している「地盤」と言えるでしょう。

今回は「縁の下の力持ち」を更に下から支える「地盤」とそれを調べる「地盤調査」について皆さんに紹介したいと思います。

(地盤調査に欠かせないボーリングマシン。大きな三角錐が目印!!)


地盤調査ってどんなことをしているの?

地盤を調査する方法は様々ありますが、地盤の強さや地盤状況を把握する主な方法にボーリング調査SWS試験 (:スウェーデン式サウンディング試験)等があります。

ボーリング調査は最も基本的な地盤調査方法で、300kg程ある機械で地面を掘りながら、土の中で試験を行ったり、土の採取を行います。この調査方法では、地盤の支持力を算出する際に必要なN値、砂質土や粘土といった実際の土、支持層までの深度、地下水位等一度の調査で多数の情報が得られます。その為、大規模建築物の設計、防災、土壌汚染調査等の調査の際に用います。

しかしながら、ボーリング調査は通常3m×4m程度の作業面積が必要で、作業に1日~数日を要する等大がかりな調査である為、費用も高くなり住宅等の調査には不向きです。

そこで、SWS試験が使われます。100kg程の機械で行う簡易的な試験である為、費用が安くかつ半日程度で調査でき、ボーリング調査で得られるN値に相応する「換算N値」を算出することができます。ただし、SWS試験は簡易的であるが故に、土の採取が出来ない、ある程度硬い地盤には貫入不能、深度が深くなると精度が低くなる等のデメリットがあります。

地盤調査は目的や環境によって、より適した方法で行います。

(SWS試験で用いるマシン。ボーリングマシンの導入が難しい所でも活躍!!)


地盤調査ってどのように社会へ貢献しているの?

その答えは多岐にわたります。

冒頭で述べたように、地盤とは「縁の下のさらに下」にあるものであり、全ての基礎であるからです。例えば、地盤を調査しなければ、施設、住宅、橋、道路・・・どんな構造物も安全に作れません。地下水がどこにあるのか。この斜面は安全なのか。果ては地球がどのように出来たのか等々。

地盤調査は都市開発、環境資源、防災、地政学、様々な分野で使われており、人間活動及び自然環境を支える基礎の技術として社会へ貢献しています。


(地盤調査を怠ると災害に繋がる事も・・・)

地盤調査をしなければ何が起こるの?

様々な災害に繋がる恐れがあります。

例えば1964年の新潟地震による液状化はまだ地盤調査が一般的ではなかったころの失敗例として有名です。また、2021年の大雨と不適切な盛土による熱海市伊豆山土石流災害なども地盤に関する災害としてみなさんの記憶にも新しいのではないでしょうか。

このような大災害の他にも、建物が傾く不同沈下(ピサの斜塔が有名)地震時の影響(地盤が弱い地域は揺れが大きくなる)等様々な災害にも繋がります。

そういった災害を防ぐ為に、地盤を調査しそれぞれの土地の特性を把握して、地盤状況にあった対策を行っておく事が大切なのです。


「地盤」は基礎の基礎!

「地盤」は目に見えないものであり、普通に生活するうえであまり気にすることのないものではありますが、この記事を読んでいただいて普段の生活の中で自分の住む場所、目に映る景色、自然、それによる災害、様々なものに関わっている基礎の基礎が「地盤」であるという事を、少しでも感じていただければ幸いです。





2023/03/06

【3月7日(火)】『就職応援フェア 奈良県合同企業説明会』参加のお知らせ

 

■就職応援フェア奈良県合同企業説明会に参加します!

ならジョブカフェ主催の「就職応援フェア 合同企業説明会」に当社も参加します。

奈良県内に拠点を構える企業100社が集結する大規模イベントです。

企業ブース<51番>にて、皆様の訪問をお待ちしております!

この機会に是非当社の事を知って下さい!!


◇開催日時 令和5年3月7日(火) 12:0016:00

◇開催場所 奈良県コンベンションセンター (奈良県奈良市三条大路1丁目691-1)

  (近鉄新大宮駅 徒歩10分)

  ※詳細は下記のHPにてご確認下さい。

◇対象者    24年卒の大学生(大学院)、短大、高等専門学校、専修学校、専門学校生

      留学生、既卒3年以内の求職者、若年求職者、25年卒以降の大学生等

◇主催者HP  https://public.lec-jp.com/jakunen-nara/gousetsu



2023/02/03

【2月25日】『建設業就職フェア』参加のお知らせ

 

■建設業就職フェアに参加します!

奈良県主催の「建設業就職フェア」に当社も参加します。

奈良県の建設業に関する企業が集結するイベントとなっています。

企業ブース<天空>入口付近にて、皆様の訪問をお待ちしております!

総合建設コンサルタントとは?シードコンサルタントとは?

この機会に是非当社の事を知って下さい!!


◇開催日時 令和5225日(土) 9001610

◇開催場所 ホテル日航奈良 5階天空他 (奈良県奈良市三条本町8-1)

(JR奈良駅直結、近鉄奈良駅 徒歩12)

※詳細は下記のHPにてご確認下さい。

◇対象者  奈良県の建設業に興味があるまたは、就職(再就職)を考える全ての方

◇主催者HP  https://www.pref.nara.jp/module/122007.htm#moduleid122007